「うちは収入が少ないから、どう頑張っても貯金なんてムリ」
「子供がいるとどうしても貯蓄まで回せない」と思っていない?
そう思っていませんか?
実は“収入が少ない”こと自体が問題ではなく、「お金の使い方のパターン」が変わっていないことが本当の原因なのです。
そんな頑張っても無理!と思っているあなたに、これまで50組のご家庭の相談を受けてきた、ファイナンシャルプランナーが、あなたが持つべきマインドとお金の貯まる方法をお伝えます。
この記事を読めば、子供がいらっしゃるあなたがするべき貯蓄方法や、貯蓄を始める前にまずは今月の赤字を減らす実践的な方法を知ることができます!
収入が増えない家庭がやるべき3つの考え方
実は、家計が赤字でも貯金はできます。
その考え方を紹介します。
考え方①:収入が増えなくても、家計は立て直せる
収入が増えていないご家庭でも、貯金は可能です。
なぜなら、家計の仕組みを整えれば、限られたお金の中でも“余り”を生み出せるようになるからです。
実際に、子ども2人の家庭でも「先取り貯金」「支出の固定化」などを取り入れて、月1万円以上を貯めることに成功したご家庭は多くあります。
考え方②:「節約」より先に「家計の見える化」を
とはいえ、いきなり節約だ~と突っ走るよりも、「家計の現状を見える化すること」を先にする事が大切です。
理由は、何にどれだけ使っているのかを把握しなければ、どこを削ればいいかがわからないから。
家計簿アプリで支出を3日記録するだけでも、「外食多いな」とか「習い事、実はかなりの出費だな」などの“気づき”が出てくるものです。
考え方③:「変えられる支出」だけに集中する
変えられない費用に力をかけるのではなく「変えられる支出」に集中してみましょう。
家賃は、相手との契約があるので、変えたくてもすぐにも変えられないですが、生活パターンを変えることで変えられるもの、たくさんあります。
① スマホなどの通信費
⇒格安スマホに切り替えたら一瞬で通信費は下がります。
② 外食費
⇒1か月に4回、外食しているのであれば、1回減らすだけで4分の3に外食費を圧縮することも可能ですよね?
まずは、「かえられる支出」に集中すると効果が出やすいです。
貯まらないマインドを見直すべき3つの理由
「節約してるつもりなのに、なんで貯金できないんだろう…」
そう感じている人は多くいます。
でもそれ、実は“つもり”なだけかも。
無理をせずにお金が残るようになるために、見直すべき3つのポイントを解説します。
理由①:お金の流れを記録してない
貯金ができない一番の理由は、「お金の流れを記録していないこと」です。
記録していないと“使っている感覚”と“実際の支出”にズレが生まれるからです。
たとえば「今月は控えめにしたつもり」でも、実際には細かいコンビニ支出が重なって1万円近く使っている、という事はよく聞きますので支出を記録することが大事です。
理由②:固定費を見直してない
毎月赤字なのに、スマホ代や保険など“変えられる固定費”を放置しているご家庭は多いです。
なぜなら「毎月の支出」として定着しているものほど、「見直す発想」が湧きにくいから。
でも、格安SIMに変えるだけでスマホ代が月4,000円減ることもあるし、保険の見直しで年間10万円以上浮くケースも珍しくないです。
特に保険は保険プランナーの腕で劇的に変わることもあります。
変えられる固定費を見つけてみましょう
理由③:お金を貯める目的を設定してない
貯金ができる人の共通点は「目的があること」です。
“なんのために貯めるか”が明確なほど、意思決定がブレにくくなるからです。
たとえば「来年の入学準備で○万円必要」と決まっていれば、日々の支出にも自然と優先順位がつきますよね。
何でもよいので貯金をする目的を立ててみましょう!
「今月の赤字」から脱出する即効アクション5選
とはいっても、「将来のために資産形成を…」なんて言われても、目の前の赤字が気になって、それどころじゃない、と思っている方いますよね?
そんな人にこそ「今すぐ結果が出る方法」を実践してほしいです。
ここでは、収入が増えなくても即効で赤字脱出につながる、今日からできる簡単アクションを5つ紹介します。
アクション①:「1週間ノーコンビニデー」を設定
まずは週に1回、「コンビニに寄らない日(ノーコンビニデー)」を決めること。
理由は、コンビニは気軽に立ち寄れるがゆえにムダな支出が起きやすい場所だから。
ついつい、ついでにこれも買っておこうと、もともと買うはずのモノ以外のものをカゴに入れていませんか?
実際に1週間のうち1日寄らないだけで、月に2,000円〜5,000円程度節約できます。
ためしにノーコンビニデーを決めてみてください。
アクション②:財布の中を「毎日空っぽ」にする
毎晩財布から小銭を取り出し、「財布を空にする習慣」をつけみましょう。
お金を使うときに「財布にあまり入ってない」と感じることで、自然に使いすぎが抑制されるからです。
例えば、一日の終わりに財布からお金を取り出して置くのがよいかも。
取り出したお金を貯蓄に回すのも「先取貯金」となるので、一石二鳥。
毎日財布をリセットするだけで、無意識の浪費が大きく減ることが多いので、積極的に「空っぽ」にしてみましょう。
アクション③:ネットショッピングは「カートに入れて1日放置」
ネットの買い物は、注文前に必ず「1日保留」してみよう。
理由は、勢いで買ってしまうムダ遣いを防げるからです。
ネットショッピングで思わず買ってしまう心理作用には、次のようなことが言われています。
- 希少性
- 容易性
- 即時報酬の欲求
希少性で煽られる
「限定〇個」とか「タイムセール」とみてしまうと、思わず買ってしまいます。
容易性
リアルの買い物と違い、クリック一つで変えてしまうネットショッピング。
購入までのハードルが低いです。
即時報酬の要求
人は「今すぐ得られる喜び」に弱いです。簡単に変えてしまうネットショッピングは、この要求を簡単に得ることができます。
翌日見直すことで、「やっぱり要らないかも」と思いとどまり、出費が減るケースは非常に多い。
アクション④:「週末のまとめ買い」で食費をコントロール
買い物を毎日するのをやめて、週末に1週間分をまとめ買いする習慣をつけるのもアリです。
理由は、頻繁にスーパーに行くほど、予定外の買い物が増えるからです。
ネットショッピングと同様、特売品や思いがけず欲しかったモノがみつかったり、つい手に取ったりと誘惑は多いですよね。
まとめ買いをするだけで月の食費を3,000円〜10,000円減らした家庭の例も多数あります。
まとめ買いの習慣をつけてみましょう。
アクション⑤:「毎月500円」だけ固定費を見直す
すぐに変えられる固定費を「月500円」でもよいので減らしてみましょう。
小さな削減でも長期間続ければ大きな効果になるからです。
例えば、サブスクサービスを1つ解約するだけで、年間6,000円も支出が減りますよ。
“今”動いた人だけが「将来の不安」を減らせる
「このままで大丈夫かな…」「子どもの教育費、ちゃんと準備できるのかな」
そんな将来への不安、実は“今”の行動で大きく変わります。
ちょっとした行動の積み重ねが、確実に未来をラクにしてくれる。
“今できること”がどう未来を変えていくのかを解説します。
「いつかやろう」は、ずっとやらない
貯金や支出の見直しは「時間があるときにやろう」と先延ばしにされがちです。でも、それでは何も変わりません。
理由は、 “余裕のあるとき”はほとんど来ないから。
むしろ、「5分だけ家計簿を見る」「1つだけ支出を見直す」など、小さなアクションを“今”やる人が、結果的に大きく変わっていきます。
「少額でも継続」が、安心につながる
たとえ月に1,000円でも、貯金や積立が始まれば将来への不安は確実に減っていきます。
行動しているという実感が“漠然とした不安”を具体的な安心に変えていくものです。
何かやっている、継続できているという実感があるとさらなる継続も容易に感じますよ。
寝る前に、今日できた事柄を何でもよいので思い出すのも良い方法ですね。
「今の一歩」が、将来の選択肢を増やす
今なにかしらの対策をすぐにでも始めれば、5年後・10年後の自由度が圧倒的に変わります。
理由は、早く始めるほど時間を味方にできるからです。
たとえば教育費も、毎月5,000円を5年続ければ30万円の備えになります。
これを年利3%で運用しながら貯めていけば5年で32万円弱、15年で115万円になります。
これは「時間を使った資産形成」の実例です。
小さくても、一歩を早く踏み出すのが将来を変える方法です。
更に効率よく赤字から抜け出せる方法
ここまで読んで「やってみようかな」と思ったあなたは、すでに一歩前進しています。
でも、せっかくなら遠回りせず、もっと効率よく赤字から抜け出したいと思いませんか?
時間もお金も限られている子育て家庭だからこそ、知っておきたい“近道”を紹介します。
方法① 「テンプレ」に頼って家計管理をラクに
ゼロから全部自分で考えようとすると、挫折しやすいので、テンプレを活用しましょう。
忙しい日常の中でゼロから試行錯誤し続けるのは大変だからです。
たとえば「この通りにやればOK」なテンプレート家計簿や予算配分を使うことで、考える負担が減り、行動が継続しやすくなります。
テンプレを活用してラクに続けましょう。
方法② 「相談できる相手」をつくる
一人で頑張ろうとすると、途中で不安や焦りが出てきてやめてしまいやすいので「相談相手」を作ってみましょう。
相談できる相手がいれば気持ちの支えにもなり、続けやすくなります。
SNSで家計改善のコミュニティに参加したり、無料の家計診断を受けたりするのも効果的な手段です。
方法③ 「家計のプロ」に相談する
最短で結果を出したいなら、家計の専門家(FP=ファイナンシャルプランナーなど)に相談するのがベストです。
理由は、第三者の視点でムダや見落としに気づけるから。
これまでの相談経験をベースに自分では気づけなかった固定費や支出のクセも、プロなら1回の面談で“問題点と解決策”を明確にしてくれて、驚くほど結果が早くでます。
よくある質問
相談をうけていると、似たような質問をされることが多いです。
相談時に、よく質問されるものをいくつか紹介します。
Q1. 家計簿をつけるのが続きません。どうすればいいですか?
毎日しっかり記録しようとすると挫折しがちなので、まずは週に1回「ざっくり記録」から始めてみてください。
完璧を目指すより「続けられる形」にすることが、家計改善の第一歩です。
Q2. 共働きじゃないとやっぱり貯金は厳しいですか?
確かに共働きの方が余裕は生まれやすいですが、支出の管理次第で専業主婦家庭でも貯金は可能です。
「いくら入るか」よりも「どう使うか」を工夫することで、手取りが少なくても改善できます。
Q3. 子どもの習い事は削るべきでしょうか?
無理に削る必要はありませんが、優先順位を見直すことは大切です。
すべて続けるのではなく、子どもと相談しながら「本当に必要なもの」に絞ることで、家計の圧迫を和らげられます。
Q4. 貯金が0円でも資産形成ってできますか?
もちろん可能です。
まずは貯金1万円を目標にするだけでも立派な第一歩です。
小さくても始めることで、「貯める習慣」が身につき、将来的な資産形成につながっていきます。
Q5. 自分に合った節約方法がわかりません
節約にも向き不向きがあります。ストレスを感じやすい方法は続かないので、自分の性格や生活スタイルに合わせたやり方を見つけることが大事です。色々試して合うものだけ残せばOKです。
Q6. 貯金が減ることが怖くて、お金を使うのに罪悪感があります
「使う=悪いこと」と思い込むと、生活が苦しく感じてしまいます。
大事なのは“目的のある使い方”をすること。
意味のある出費なら、それも立派な家計管理の一部です。
Q7. 副業しないと家計はもう立て直せないですか?
副業はたしかに収入アップにつながりますが、全員がやるべきものではありません。
今の支出を見直すことで黒字化できる家庭は多く、「稼ぐ前に整える」ことが優先です。
Q8. 節約しているのに家族が協力してくれません
家計改善は「一緒にやる」意識がないと続きません。
家族にもメリットがある形で提案したり、小さなルールから始めて「できた!」を共有すると、少しずつ協力が得られるようになります。
Q9. 今から始めても間に合いますか?
お金のことは「早い者勝ち」ではありません。
いつ始めても、それが一番早いタイミングです。
焦るよりも、今できることから確実に行動を積み重ねることが、将来の安心につながります。
Q10. どの専門家に相談すればいいかわかりません
まずは無料で相談できる家計診断やFP相談を試してみると、自分に合うか判断しやすいです。
もっと言うと「この人なら話せる」と信頼できる相手を見つけることが、長期的にお金の不安を減らす近道になります。
まとめ
ここまで読んでくれたあなたが、行動に踏み出せるように、最後に改めて伝えたいポイントをまとめておきます。
収入が増えなくても家計の仕組みを整えることで赤字から抜け出し、少しずつでも貯金を始めることは十分に可能です。
お金が貯まらない原因は支出を記録していないことにあり、まずは家計の「見える化」から始めることが重要です。
赤字から抜け出すには、ノーコンビニデーやまとめ買いなど、すぐにできる小さなアクションを積み重ねるのが効果的です。
将来の不安を減らすには、「今できること」を後回しにせず、少額でも継続して動き始めることが未来の安心につながります。
より効率的に家計を整えるには、専門家の力やテンプレート活用、相談できる環境を味方につけることが大きな助けになります。
小さくても、最初の一歩を「今」踏み出すことが大切です。
この記事が、あなたの参考になれば幸いです。
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